偽日記(8)2018年7月14日(土)貧乏人の贅沢品Amazon Fire TV、『ナイトマネジャー』で国柄について考える

2018年7月13日(土)

晴れ。息をするのもしんどくなる暑さ。

9時頃起床。Amazonから Fire TV Stickが届く。Amazonプライムビデオ、NetflixDAZNYouTubeその他いろいろTVの大画面で見ることができる。貧乏人にとっては最高の贅沢。

ということで早速Fire TVでドラマ『ナイトマネジャー』を一気に最後まで見る。

このドラマ、ストーリーやキャラクターが魅力的なのは言うまでもないが、個人的に面白いと思ったのはイギリスという国の立ち回り方。第2次世界大戦後、イギリスは覇権国家としての地位をアメリカに完全に譲り渡している。現在も国際社会の中で一目置かれる存在であるが、テロや紛争など国をまたいだ安全保障上の危機に一国で対処する力はもう無い。

主人公ジョナサンの元締めである007で有名な情報機関MI6もミッションを遂行するために現場の個人的な信頼関係でCIAから予算を引っ張ってこないといけないし、国外の違法な武器の取引を差し押さえるためにはアメリカ軍に頼らざるを得ない。その武器の情報が実はガセネタで、アメリカ軍のメンツをつぶしてしまったと嘆くMI6の現場責任者の姿は、普段からアメリカに忖度や遠慮を抱えて暮らしている日本人としては妙に親近感が湧いてしまった。ただ劇中の彼らは自国の立ち位置、出来ることと出来ないことに極めて冷静に認識していて、自前の情報力とアイディアでしたたかにアメリカを利用している。老獪。シン・ゴジラの日本政府の健気さというか一生懸命さを思い出し、国柄ってあるよなあと思う。